湘南国際村森を育む育樹祭と水脈づくり

植樹祭の様子

10/3 祝福されているかのような青空の下、「2015秋 森を育む育樹祭と水脈づくり」を湘南国際村めぐりの森づくりエリアにて開催しました。

2008年より、潜在自然植生論に基づき導き出された22種類の樹種を中心に約4万3千本のポット苗が混植・密植方式で植樹されてきたこのエリアですが、同時並行で着手されるべき土壌改善がされておらず、土壌の雨水浸透性が低下し、硬化土壌に変化してきてしまったため、苗木の生長が※5年経過しても2.5m程度しか観察出来ない姿でした。

 

植樹祭の様子

その大地の詰まりを改善する通気浸透水脈改善方法を考案された自然再生士 矢野智徳氏(杜の園芸 代表)の直接御指導にて、ご参加の皆さんと水脈づくりをしました。

※通常、宮脇方式の植樹地では1年で1m=5年で5~6m生長します。

 

現状を改善すべく、既に植樹したエリアを痛めることなく、土壌の通気と浸透性と水脈を改善し、土壌動物が住める柔らかい土質の戻す為に行ったのが、今回の水脈づくりの作業。

正式には「通気浸透水脈改善」という、大地の風道と水道(みずみち)を優しい穏やかな流れに変え、大地の雨水の浸透機能を向上させる施工です。

 

この取り組みが成功すれば、めぐりの森での人為的な森林再生フィールドの土壌が真に生物多様性の温床となり機能し始め今まで観測出来なかった野鳥や昆虫や土壌動物の暮す賑やかで憩える森として、貴重な場所となるでしょう。

※写真は、他のエリアで森を育む育樹に取り組まれる皆さんの様子です。

植樹祭の様子

そして、この通気浸透水脈改善エリアが広がれば、莫大な費用をかけたマウンドづくりの必要性がなくなり、既存木を活かし、直接大地に苗木を植える植樹祭が可能となります。

森は生きている…そして、大地も生きているのです。

それは、元々の自然地形を活かし、あるものを活かし、先住の生物の住処を脅かすことなく森の再生が実現出来、自然にもお財布にも優しい取り組みとなることです。

そんな、未来図を夢見ながら、森づくり関係者の方に新たな取り組みをご理解頂き、今回のイベント開催となりました。

※自然再生士 矢野智徳氏(杜の園芸 代表)のご指導

     杜の園芸 全国版スケジュールhttps://www.facebook.com/events/557096301117058/

 

※10/4付神奈川新聞にて水脈づくりの様子が記事に掲載されました(下記よりダウンロード可能)

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■神奈川新聞記事画像ダウンロードはこちら
10/4付神奈川新聞にて植樹祭の様子が記事に掲載されました。
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