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7月16日は、世界中で4,000万本以上の木を植えられた故・宮脇昭先生の命日です。同日に歌手の雨谷麻世さんが開催された、第88回環境チャリティーコンサートに光栄にもご招待いただきました。
5月12日にシルワ主催の湘南国際村「めぐりの森」の植樹祭にご来場いただいた雨谷さんは、宮脇先生が亡くなられた後も毎年植樹祭を開催し、その活動を継続していることに感銘を受けてくださいました。これをきっかけに、今回のコンサートでシルワをご紹介いただける運びとなりました。
2024年6月 千葉県での植生調査実施
私たちシルワは、失われた植生の復元を専門としています。これは、自然界における「診察」と同じようなものです。人が病気で病院を訪れ、診断を受けるのと同じように、自然界に与えられたダメージを評価し、回復の可能性を見出して元の景観に近い植物生態系を取り戻すことが私たちの使命です。言い換えれば、私たちは「自然界の医師」のような役割を担っています。
そのために欠かせないのが『植生調査』です。これは、病院の診断書に相当するものと言えます。調査を通じて、自然界の状態を正確に把握し、修復に向けた第一歩を踏み出します。
植生調査の依頼を受けるたびに、私たちの心は躍ります。なぜなら、その背後には地元の方々が自然の価値を理解し、元の美しい景観を取り戻したいという強い思いがあるからです。
調査後には、復元に向けた科学的な解析を行い、回復対象地の『植生シナリオ』を策定します。これは、医師が処方箋を出すようなプロセスです。このシナリオをもとに、適切な樹種を選定し、最終的には『植樹祭』へとつながっていきます。
2017年に始動した森林再生指導員認定制度も8年目となり、合格者は累計約70名となりました。
その森林再生指導員研修を2020年に受講した3期生の平野 侑さんは、コロナ・パンデミックの影響で海外渡航ができず、マレーシア・ボルネオ島の熱帯低地林の調査・研究が停滞してしまい、その時間を使って、Silvaの森づくり研修へ参加されたことでご縁しました。
研修中は、誰よりも沢山のワラを運び、汚れ作業もものともせず、率先して黙々と森づくり研修を受講されていた様子が印象的でした。