森林面積の事実

日本の森林面積


今現在、日本には約25万k㎡もの森林面積があり、その内訳は約10万㎢が人工林で約13万㎢が天然林、残りは無立木地という木の少ない土地や竹林などとされています。

日本の国土面積は約38万㎢とされているので国土の約2/3が森林ということになります。

 

これは世界的に見てもかなり森林が多い部類で192か国中17位、先進国だけでみるとなんと2位です。

 

こういった指標だけでみると日本の森林については何の問題も無いように見えますが、実はそうではありません。

 

 

森林の種類と現状


 

日本の森林面積の5割をしめる天然林、ここだけ聞くと素晴らしく聞こえますが天然林とは「人の手の入っていない森林」ではなく「伐採されても自然の力で更新していく森林」です。

つまり、天然林と呼ばれるものも実際には伐採などをされていて外来植物が入ってきてしまいその土地本来の森林ではなくなってしまっている事が多いのです。

本来の意味での天然林、つまりその土地本来の樹種で構成された原生林は日本には僅か国土の4%といわれています。(1970年代 文部省主導による国土の植生調査結果)

 

さらに現在は幹の太さも含めた森林の体積でみると人工林の比率が飛躍的に上昇しています。

人工林は基本的に杉やヒノキなどの針葉樹で構成されるので日本の風土に合わず、花粉を大量にまき散らしたり土砂崩れを起こしてしまっているのが現状です。

 

つまり現在の日本の森林は表面だけ見繕ったもので、土地本来の木で構成された本当の森林は限りなく少ないのです。

 

森林面積:森林・林業統計要覧2016(2017年2月12日現在)http://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/toukei/youran_mokuzi.html

世界の森林率:WORLD BANK - Data Indicators

http://ecodb.net/ranking/wb_frstzs.html

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