名誉顧問 宮脇昭先生逝去に関するお知らせ

 

非営利型一般社団法人Silva(シルワ)名誉顧問であり、

2009年の協働参加型めぐりの森づくり推進会議発足当時より、

湘南国際村めぐりの森の監修をご担当されていた宮脇昭先生

 2021年7月16日に93歳で永眠いたしました。

ここに生前のご厚誼に対し深く感謝するとともに、謹んでお知らせいたします。

※通夜・告別式は、近親者のみで執り行われております。

 

当名誉顧問 宮脇昭先生の功績を讃え、主だった受賞と略歴を以下、ご紹介させていただきます。

※誠に勝手ながらご香典ご弔問はもとより、ご供花・ご供物の儀は固く辞退申し上げます。

 


名誉顧問 宮脇昭先生の略歴

 

1928年(昭和 3年)  岡山県で生まれる。

1945年(昭和20年) 東京農林専門学校(現:東京農工大学)入学、1949年 卒業

1952年(昭和27年) 広島文理科大学(現:広島大学)生物学科卒業

1958年(昭和33年) 1960年(昭和35年)西ドイツ、シュトルツェナウの国立植生図研究所で、ラインホルト・チュクセン(ドイツ語版)の下で学ぶ。

1961年(昭和36年) 「日本列島の水田植生の群落学的研究並びに中部欧州との比較考察」[10]で広島文理科大学理学博士、横浜国立大学講師

1962年(昭和37年) 同助教授 紀伊田辺で潜在自然植生による植樹を指導する宮脇昭(2007年)

1970年(昭和45年) 毎日出版文化賞受賞(「植物と人間」)

1973年(昭和48年) 横浜国立大学環境科学研究センター教授

1985年(昭和60年) 同センター長

1991年(平成 3年) 1990年度朝日賞受賞(「日本植生誌」)

1992年(平成 4年) 紫綬褒章受章

1993年(平成 5年) 横浜国立大学定年退官、名誉教授、(財)国際生態学センター研究所長(現:(財)地球環境戦略研究機関国際生態学 永久名誉センター長)

2000年(平成12年) 勲二等瑞宝章叙勲

2006年(平成18年) 旭硝子財団からブループラネット賞を受賞

2009年(平成20年) 協働参加型めぐりの森づくり推進会議発足 湘南国際村めぐりの森監修

2014年(平成26年) 第5回KYOTO地球環境の殿堂入り

2014年(平成26年) フォーリン・ポリシー誌の「2014 Leading Global Thinkers」に選ばれる。

2015年(平成27年) 後藤新平の会から第9回後藤新平賞を受賞

 


 

 宮脇昭先生との出逢いは、2007年の社会人向け講演会でした。

地球環境の為、実の伴う活動を模索しながらも見つからず、長年、苦悩していた時期だったこともあり、

宮脇昭先生が提唱される潜在自然植生論に基づく土地本来の森づくり(混植・密植方式)は、

植物生態学へ開眼する大きなきっかけとなりました。

 

 その後、進和学園いのちの森プロジェクトのリーダーとして、

開成町のかいせい平成の杜植樹祭やtvk連名主催のどんぐりブラザーズ植樹祭などを企画し、宮脇昭先生に監修を御依頼したり、2015年の独立後は、宮脇昭先生が監修される湘南国際村めぐりの森のグループ長として、年2回の植樹事業を推進して参りました。全ての道は、宮脇昭先生との一期一会の賜物です。

 

 宮脇昭先生のご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げますと共に、当法人は、此れからも活動を滞ることなく、「現場・現場・現場」の宮脇昭先生の教えの下、土地本来の森づくりを継続して参りますことをここに誓います。

 

非営利型一般社団法人Silva(シルワ)

代表理事 川下都志子