with森林再生指導員研修生 in湘南国際村めぐりの森
失われた土地本来の森を再生する時には、
30年後、50年後を予測した植生シナリオを設計する過程が欠かせません。
日本では植生シナリオに基づき再生された明治神宮の森が有名ですが、
Silvaも毎年、シナリオづくりに欠かせないデータとして、植樹対象地の植生調査を実施しています。
このデータや土壌生物調査データを基に植樹する樹種構成や配分も設計します。
湘南国際村めぐりの森は三浦半島の中心に位置する海岸から10km圏内の水源林跡地。
バブル期の大規模開発により、地形も改ざんされダメージを受けましたが約25年の経過により、
少しずつ自力で回復している箇所もあります。
自然界は植物を含め、常に「元に戻そう」とする力の働きかけがあります。
人工物を建造後にクラップから根気よく生えてくる草たちもその事象の現れです。
誰が地球を荒廃させたのでしょうか。
誰がそれを元に戻そうと命をかけているのでしょうか。
そろそろ、私たちは真実を見極め、人類の生存や遺伝子の継承の為、開眼しなければなりません。
森は陸上の生物にとって、命を護るしとねです。
太陽エネルギーと二酸化炭素を生長の糧とし、酸素を供給し大気を浄化。
土を育み、水質も浄化し、河川の水位をコントロールする涵養林の機能を発揮する。
加えて、土地本来の森は土壌を根でしっかり抱え込み防災林としても麓の住民を護ります。
また、生きた土地本来の成木は火を防ぎ、遮音効果と共に温度を一定に保ち、
生物へ安全な棲み家を提供する生物多様性フィールドとなります。
その陸上の世界一の生産者である森を緻密に復元できるのは、人間だけです。
次の氷河期まで約9000年生き延びる植物生態系を今すぐ、私たちの手で再生させましょう。
「大地に土地本来の木を植える」シンプルでプラスの環境貢献に力をお貸しください。
会員・寄付・森林再生指導員・ボランティア隊・体験など、様々なシーンで協働できる入り口を設けています。
興味のある方はコチラより、お問合せください。
※この取り組みはSDGsの目標達成11項目へ貢献します。
※こうした調査もSilvaは次世代の教育の為、森林再生指導員の学生たちへ研修の場として提供しています。
※調査はSilva理事である東京農業大学名誉教授の中村幸人博士(理学)と代表理事である植生管理士(環境省・農林水産省認定)の川下都志子が指導・監修を担当します。