~湘南国際村めぐりの森での定例植樹・育樹祭や調査などの活動について~
非営利型一般社団法人Silva(以下「シルワ」)は、湘南国際村めぐりの森(神奈川県横須賀市)における定例植樹・育樹祭や通年の育樹作業への人的支援および植樹地における調査活動の実施について、環境省が発行する「自然共生サイトに係る支援証明書」を取得したことをお知らせします。
自然共生サイトに係る支援証明書について
環境省では、民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト」に認定する仕組みを、令和5年度から開始しています。本支援証明書は、「自然共生サイト」の質の維持・向上に資する支援を行った企業・団体等に対して、環境省が発行するものです(※1)。
シルワは、土地本来の植物による森づくりや緑化活動を行う非営利型法人です。神奈川県が森林再生を市民による協働参加型のコア事業と位置付け、2024年10月21日付で環境省の自然共生サイトに認定された「湘南国際村めぐりの森」において、「混植・密植方式植樹推進グループ」のグループ長として活動しています。植樹から森林資源の活用までを視野に入れた、自律的かつ持続的な森林マネジメントの確立を目指し、植樹後およそ3年間にわたり草刈りなどの育樹活動を行うことで、メンテナンスフリーな森林再生を実現しています。
支援に係る活動内容
- 土地本来の潜在自然植生種を用いた植樹による環境保全林の再生
- 土地本来の潜在自然植生種を用いた育樹作業による環境保全林の再生
- 環境保全林の再生に向けた人材育成
- 植樹地における毎木調査・植生調査
- 植樹地における自然の豊かさ指数を解析する土壌動物調査
自然共生サイトに係る支援証明書「土地本来の潜在自然植生種を用いた植樹による環境保全林の再生(証明書番号:251-008)」
URL:https://policies.env.go.jp/nature/biodiversity/30by30alliance/kyousei/certificate/shosai251008.html
シルワの主な実績・取り組み
①実績
- 湘南国際村めぐりの森において約2.5ha・86,000本の植樹を実施(2025年10月現在)
- 定期的な植樹祭・育樹祭を2009年から29回開催(2025年11月時点)
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- ※2024年10月にはG20 Global Land Initiativeの使節団を植樹祭に招き、27ヵ国から55名が来日
- 2015年より、年1回の二酸化炭素固定量計測の毎木調査、植生復元に必要な植生シナリオ作成のための植生調査を実施
- 2017年より、大学研究室と連携し、土壌動物調査および植樹地における自然の豊かさ指数の解析を実施
- 2018年より、森林再生指導員認定制度を開始。86名の指導員を認定
- 企業・学校向けの、植樹祭・森の講座を年間3,000名以上へ実施
第27回 湘南国際村めぐりの森Miyawaki Forest育樹祭の様子
第28回 湘南国際村めぐりの森植樹祭の様子
②2025年の主な取り組みまとめ
- 2025年5月 第28回湘南国際村めぐりの森植樹祭 開催
- 2025年8月 大阪と神戸にて森の講座を開催
- 2025年11月 生物多様性をテーマにタイで開催されたIBD2025タイ生物多様性国際会議(International Conference on Biodiversity and Conservation)にて、代表の川下 都志子がポスターセッションを実施(※2)
- 2025年11月 第29回湘南国際村めぐりの森 育樹祭 開催
IBD2025 ポスターセッション登壇証明書
※1:2025年11月7日環境省「自然共生サイトに係る支援証明書の発行について」
URL:https://www.env.go.jp/press/press_01652.html
※2:IBD2025(International Conference on Biodiversity and Conservation)は、生物多様性(バイオダイバーシティ)をテーマに、研究者・実務者・行政・市民団体が集まり、知見交換・議論を行う国際会議。
湘南国際村めぐりの森
神奈川県有地である「湘南国際村めぐりの森」では、森づくりにつながる様々な活動を、市民、企業、行政が協働で行っています。
2024年10月21日には、環境省が推進する「自然共生サイト」として認定されました。自然共生サイトは、2030年までに陸域と海域の30%以上を保全を目指す「30by30」の目標達成のための取り組みで、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を国が認定する区域となります。認定区域は、保護地域との重複を除き、「OECM」として国際データベースに登録されます。認定により「湘南国際村めぐりの森」は、2022年12月にカナダ・モントリオールで開かれた生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)にて採択された2030年までの新たな世界目標「昆明・モントリオール生物多様性枠組」およびSDGs目標貢献としても国際的な環境保護エリアとして、国際データベースに登録されています。
シルワでは、協働参加型めぐりの森づくり推進会議「混植・密植方式植樹推進グループ」として、持続可能な森林再生を目指し、2009年より「湘南国際村めぐりの森」にて、植樹活動を継続しています。
- 『湘南国際村めぐりの森が自然共生サイトに認定されました!』(神奈川県・2024年10月23日)
■非営利型一般社団法人Silva(シルワ)について
シルワは、「次の世代に続く、持続可能な緑の復元」という理念のもと、土地本来の植物による森づくりや緑化活動を行う非営利型法人です。多くの専門家と協力し樹木・土壌など多角的なアプローチから研究・改善を行うなど、植生復元のプロフェッショナルとして活動しています。
シルワでは、50年前から横浜国立大学名誉教授 宮脇 昭 氏が実践し、国内外で認められた森づくりの方式を継承・発展させてきました。従来のマウンド造成ではなく、土壌の生態系を半年から1年という短期間で回復させ、既存の景観を改ざんせず、植樹用のマウンドとして整える「生態系機能回復式植生復元」を展開しています。その土地に合った植物をベースにした森づくりには科学的な処方箋が必要であり、シルワはそれに答えられる組織です。こうして発展させた生態系機能回復式植生復元から、様々な環境貢献が可能となります。
- 代表理事:川下都志子
- 主な事業:森林再生コンサルティング、潜在的な植生景観の復元、植生にかかわる調査、森林教育など
- 所在地:神奈川県横浜市西区北幸1丁目11-1水信ビル7階
- 問い合わせ:info@silva.or.jp
- サイト:https://www.silva.or.jp/
- Facebook:https://www.facebook.com/silva.assocation#
【本プレスリリースに関するお問い合わせ】
● 非営利型一般社団法人Silva
● 森林再生指導員もしくはプレスリリース担当宛
● mail:info@silva.or.jp
■プレスリリースが以下のメディアにて紹介されています■
VOIX SDGs
在るものを活かす、シルワの最初の森づくり実験地 Before2016.12
After2022.5.28
