森盛りダイアリー 2021年4月4日 日曜日




 

withSilvaボランティア隊 in湘南国際村めぐりの森

 

泣きそうで晴れた空♪

 

本日の湘南国際村めぐりの森では、雨天予報でしたが、

到着してみれば、暑いくらいの日差しになりました。

 

早春から活発なベニシジミは理解出来ますが、

クロアゲハやモンキチョウなどの蝶をはじめとする昆虫たちの目覚めも

里山の木々の目覚めも今季は、少々早すぎます。

 

2週間~1ヶ月くらいのズレを感じます。

こうした些細なシグナルが現場では四季の乱れの実感に繋がります。

 

日本人は古くから自然と寄り添い、

原生林の森の主役となるシイ・タブ・カシ類を中心とした「照葉樹林文化」を開花させ、

農耕と共に「森の民」「水の国」として世界から羨まれてきました。

 

道の草も崇め、八百万を神として森羅万象を師とする日本人の繊細で奥深い思想は、

食事の作法「頂きます」や万物を大切にする「勿体ない」姿勢に繋がり、

大陸とは異なる独特の雅な文化を開花させました。

 

ところが高度経済成長期の煽りに飲み込まれ、

儲かる為には物言わぬ自然を破壊しても良いと云う道徳の無い経済活動がいつも間にか王道となり、

美しい景観も鉄筋コンクリートとアスファルトのような

死んだ化石資源に塗り替えられていきました。

 

昨今では、何処に旅行に行っても地域らしさを見つけることの方が難しい程、

画一化され個性を日本らしさを見失っています。

 

そして、今は人間活動が引き金となった地球温暖化が懸念されており、

これ以上の二酸化炭素の排出が多くの災害を呼び寄せるものとしても

早期の対策を求められています。

 

皆さんの身近な地域でも、或いはご縁のある方も

災害に見舞われ苦労されている状況をご存知だと思います。

 

ここまで現実が迫ってきていても

「そんなこと言ったって生活があるんだから」と多くの方が其れを常識のように口にされます。

 

 

 私たち人間は、肥沃な環境が整ってから、

地球時間では、つい最近出現した贅沢に慣れた生物です。

 

気候変動を緩和させる為にも目先の事象に振り回されず、

先見性をもって、今立ち上がらなければ、自分たちの命と未来が危ないのです。

 

ご一緒に大地に土地本来の木を植えましょう。

それが日本人の心を取り戻す、よすがとなるでしょう。

 

※照葉樹林文化の解釈には諸説ありますが、Silvaでは日本の土地本来の森の根幹を支える種構成より、その思想の価値を紐解いております。

 


私たち、シルワは植生復元を通じて、11の目標と個々のターゲットを掲げ、国連が定めたSDGs(Sustainable Development Goals,持続可能な開発目標)へ内閣府が掲げる「地方創生プラットフォーム」と神奈川県が掲げる「かながわSDGsパートナー」へ連動し目標達成に貢献して参ります。

 アキグミ

グミ科グミ属の落葉低木

 

荒地を耕す養木となり、

果実は食用となり、果実酒などに利用される。