2025.06.04　海藻拾って土壌を治療しよう作戦＆児童からの嬉しいご寄付！！The Montessori School of Tokyo

　The Montessori School of Tokyoでは、都内に暮らし、学ぶ子どもたちに自然の豊かさと、自然環境を守っていくことの大切さを伝えるために、校庭や自然共生サイト認定地で植樹・風の草刈り・森の観察と森の講座を行い、現在までに再生された森により、生物多様性がどの様に保護されているのかを観察することなどを目的に、２０２３年から学校のカリキュラムへ森づくり体験や座学を展開されております。

　6月4日は、小学生ウィロークラスの児童計３５名と学校関係者５名の総勢４０名の皆さまに『海藻を拾って、土壌を治療する』という特別なカリキュラムを体験いただきました。

■説明風景■

　通常、砂浜に打ち上げられた海藻は、人界では、廃棄物として認識され日本全国の砂浜で税金を投入し数十億円をかけて、毎年毎年、焼却処分され大量の二酸化炭素を排出しております。けれども、この海藻自体は陸で過剰に使われた肥料を吸収固定したり、埋め立て地などにより改ざんされた海流の淀みを改善するために大量発生したりと実は、人為的な影響もその存在の増減に大きく関わります。

　こうした矛盾に警鐘を鳴らし、認識を改めていただくためにシルワでは、毎年、海藻を拾って、土壌を治療するために肥料として活用する取組みを続けています。The Montessori School of Tokyoの児童の皆さんは、打ち上げられた海藻に限らず、海にまで飛び込んで浮遊する海藻を拾ってくださり、約１００ｋｇを回収くださいました。ビーチクリーンのみならず、１００ｋｇ分の焼却処分による二酸化炭素排出量を削減したことになります。

　そうして、持ち帰った海藻は、同校の校庭へ撒いていただき、既存の植樹物と植樹地の土壌の栄養剤として、再資源化いただきました。ホームセンターで販売されている固形肥料を購入しなくても海藻であれば、ミネラルも補給できるため、無料で手に入る最高ランクの肥料となります。本カリキュラムを選択くださいました学校関係者の皆さまへこの場をお借りして御礼申し上げます。

■海藻拾い風景■

　また、思い掛けないサプライズがありました。同校の環境委員、MST HEALの子ども達からチャリティーバザーによる寄付金をシルワへいただきました。ネイチャーチームより１２，０００円、プラスチック・その他公害ケアチームより６，０００円の合計１８，０００円です。海藻拾いをした同日に高学年ウィロークラスの子ども達が代表して、贈呈式を行ってくださいました。

　チャリティーバザーを開催する時に『その土地本来の森』を再生することに意義があると意識を向けてくれたことが有り難く、何よりの勲章のように感じました。皆さん、ありがとうございます。シルワは、皆さんの想いを間違いなく森の再生へ繋げるとお約束いたします。

　The Montessori School of Tokyoの皆さまのお陰さまで｢ありがとう！｣が溢れる輝く一日となりました！！

※教育機関での取組みは、『学校の森づくり』として、HPへ特集しております。学校関係の皆さまへのページをご参照ください。