5月24日㈮、湘南国際村めぐりの森へ石坂産業株式会社の石坂社長はじめ執行役員の皆さまがご来場くださいました。
21世紀の現代、経済活動に伴う大量の廃棄物処理問題は、惑星の存続を危ぶむ規模の国際的な環境課題となっています。
そうした時代の流れの中、同社は、サーキュラーエコノミー(循環型経済)と云う、”廃棄されているごみを、「資源」として捉えて循環させる”再資源化のみならず、進化した循環型経済のステージ『Zero Waste Design』を提案され推進されています。
『Zero Waste Design』とは何か。石坂産業株式会社の石坂 典子代表取締役は、「ごみを再資源化することはもちろん、ものづくりの段階から「ごみにしない」ことを視野に入れた考え方」と紐解かれています。
同社の先進的な取組みを拝見するに付け、失われた日本本来の昔ながらの生活を思い起こさずにはいられません。かつて、私たち日本人は、完全なるゴミゼロ社会を築き上げていました。江戸時代では、個人の邸宅にゴミ箱自体がなく、排出物も古布も使用した紙も、全てが雑巾や肥やし、火種となって、『勿体ない』精神の下、物質循環が市民の生活に根付き実現されていました。
そもそも自然界には、人界のような不要なものと云う『ゴミ』や『廃棄物』の概念がありません。
自然界にあるのは、『エネルギー』と『物質』の循環であり、『ゴミ』や『廃棄物』の概念が必要ないのは、『浄化と分解』を生態系システムの中で生物共同体のネットワークである『植物網』の機能を取り込みながら無理なく自然体で浄化と分解から派生する再生をいとも簡単に実現してみせてくれるのです。
そして、人類の知見レベルの現実として、主に分解や浄化時に大きな役割を担う『菌類・バクテリア』の分野に於いては、地球上に存在する90%以上が未だ未知の世界であり、解明されていない事実があります。
地球は、菌類の星と呼ばれるほど、その体積は、大きく、肉団子にして一列に並べたとすると地球を何周も巡ると云われています。生物学者の見解にもよりますが、人類は生物量全体の0.01%にすぎないとも解説されており、その生物量の側面でいえば、世界一生物量が多いのは、『植物』となります。
そうした事実・解析・研究をつなぎ合わせていくと弱肉強食の厳しい掟の中で世界一の生物量と物質量を誇る『植物』には、間違いなく大きな役割があり、
自然界にあるのは、『エネルギー』と『物質』の循環に伴う『浄化と分解』からの再生の指揮者であり、地球が求めて創りあげてきた救世主なのです。
人類の廃棄物問題を突き詰めていけば、必然的にその強い植物がつくりあげるクライマックスステージである『土地本来の森』が必要不可欠であり、気候変動をはじめとした地球規模の課題の大きな対策になり得ると理解いただける筈です。
強くしなやかで美しい石坂産業株式会社の皆さまとご一緒に失われた故郷の森を復元する未来を夢見て、当日のレポートとさせていただきます。石坂産業株式会社の皆さま、シルワのホームグラウンドであり、実験・研究場所である『湘南国際村めぐりの森』へのご来場を誠にありがとうございました!!
<湘南国際村めぐりの森のSilvaの森林再生事業を2017年秋から継続支援下さるスポンサー企業様>
Silvaは、湘南国際村めぐりの森の植樹事業を担う混植・密植方式植樹推進グループのグループ長です。
また、植樹事業をコンサルティングし、主催する連名主催者です。そんなSilvaを応援くださるスポンサー企業様をご紹介します。
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「SANKI YOUエコ貢献ポイント」は、お客様とともに地球温暖化防止·持続可能な社会の実現に貢献する制度です。お客さまにCO2削減につながる設備の省エネ提案を行い、ご採用いただいた場合、その削減量をエコ貢献ポイント(1トンあたり200円)に換算し、環境保全活動につなげています。(同社HP掲載より抜粋)
公益社団法人 国土緑化推進機構 緑の募金事業&次世代育成助成事業
令和5年度の緑の募金中央事業(公募事業)については、下記の内容で、全国の森林ボランティア団体が行う国内外での森林づくり事業を支援していきます。(同社HP掲載より抜粋)
私たちが支援するグループは、問題の根本的な原因を見極め、働きかけ、そして長期的な視点で問題解決のアプローチを行なっているグループです。真の問題解決は力強い草の根活動を通じてのみ実現しうると信じており、私たちの助成金は市民のサポートによる強い基盤を創りだしているグループにフォーカスしています。(同社HP掲載より抜粋)
シルワは、国連が掲げる持続可能な開発目標SDGsの11ターゲットへ貢献します。
シルワは、環境省が推進する本プロジェクトに賛同します。
シルワは、内閣府が推進する「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」へ参画、神奈川県が推進する「かながわSDGsパートナー」登録しています。
在るものを活かす、シルワの最初の森づくり実験地 Before2016.12
After2022.5.28