森づくりのノウハウを実修100%で継承する森林再生指導員認定制度
森の現場で実際に体験しながらスキルを身に付けていただく贅沢な研修です。
目的は、地域のリーダー育成と次世代育成。
そのため、学生は、受講料無料の優遇制度を設けています。
現在、約50名が卒業。
春の受講生6名の研修風景をレポートします。
今回のメニューは、植物観察と植生調査。
元々、植物生態学のはじまりは、生物多様性保全などの観点から確立された訳ではありません。
そのスタートは、驚くべきことに、国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)政権下、1930年代ころに敵国の地理地形を掌握するための軍事目的でした。
敵国の弱点を暴くために植生を解析する判断を下すほどに植物たちは、環境に呼応して分布域を確立してきました。
湿性なのか乾燥地なのか、寒冷地なのか標高の高低は、どうか。暖温帯なのか亜熱帯なのか、全て植物の出現を解析すれば、自ずと知ることができます。
知れば知るほど、植物たちは、雄弁に語りかけてくれるのです。
現在の状況のみならず、何年前に何があったのか、逆に50年後にどうなりたいのか、時間を巻き戻したり、早送りしたりしながら、軌跡の追跡や将来の展望を推し量ることができます。
※写真は、ウラシマソウ(浦島草、学名: Arisaema urashima)。浦島太郎が釣り糸を垂らしている様に観えることから、命名されたウラシマソウ。サトイモ科テンナンショウ属の多年性草本類。
そんな名前で呼ばれていると御本人はご存知でしょうか。適度な日照があれば、林縁から林内まで幅広く着床し、日本の本州・四国を中心に北海道・九州にも一部分布する種です。
森林再生指導員研修生の皆さんには、50年後100年後の植生シナリオ作りに欠かせない植生調査を雨天の中、強行体験いただきました。
植生調査解析による植生シナリオは、病気の方が病院で診察した時の観察結果をもとに処方箋を受け取るのと同じで、自然界の緑を回復させるための処方箋となります。
つまり、シルワは、病んだ緑を回復させる緑専門のお医者さんです。そして、森に限らず、海岸から河川・平野部~山岳まで、あらゆるシーンの植生に処方箋の対応ができます。
先ずは、現状を把握する。そして、処方箋に従って、次のステップを考察する。そんな植物たちとの関係性を研修生には、体験を通じて学んでいただきました。
代表理事 川下の熱いメッセージが詰まったポッドキャストを環境活動家の
小野りりあん様が「Emerald Practices–エメラルド プラクティシズ」にて、プロデュースくださっております。
©HAL KUZUYA
<湘南国際村めぐりの森のSilvaの森林再生事業を2017年秋から継続支援下さるスポンサー企業様>
「SANKI YOUエコ貢献ポイント」は、お客様とともに地球温暖化防止·持続可能な社会の実現に貢献する制度です。お客さまにCO2削減につながる設備の省エネ提案を行い、ご採用いただいた場合、その削減量をエコ貢献ポイント(1トンあたり100円)に換算し、環境保全活動につなげています。(同社HP掲載より抜粋)
公益社団法人 国土緑化推進機構 緑の募金より 次世代育成事業と災害に強いめぐりの森づくりへ助成決定!
令和4年度の緑の募金中央事業(公募事業)については、下記の内容で、全国の森林ボランティア団体が行う国内外での森林づくり事業を支援していきます。令和4年度の実施事業については、「これまでの緑の募金事業実施状況」の令和4年をご覧ください。(同社HP掲載より抜粋)
シルワは、国連が掲げる持続可能な開発目標SDGsの11ターゲットへ貢献します。
シルワは、環境省が推進する本プロジェクトに賛同します。
シルワは、内閣府が推進する「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」へ参画、神奈川県が推進する「かながわSDGsパートナー」登録しています。
在るものを活かす、シルワの最初の森づくり実験地 Before2016.12
After2022.5.28