2025.06.03　海藻拾って森づくりして♪パタゴニア有志.アクティビズムアワー.知る和塾ブログ

　湘南国際村めぐりの森にて、原生林に近い土地本来の森の再生の為、植樹地の風の草刈りや環境整備を1年中、行っています。

　森の再生に人の手でできることを体験するのは、毎回、達成感があります。同じ想いの仲間と作業することも楽しみになる上に気候変動対策や再資源化による二酸化炭素排出量の削減の実践場にもなります。

　今回は、パタゴニア有志一同の皆さんが同社のアクティビズムアワーを活用して来場くださり、海藻拾いから森づくりまでオールラウンドにご活躍いただき、Miyawaki Methodによる土地本来の森の再生を堪能いただきました。

　６月３日火曜日、パタゴニア有志一同の皆さんと森づくりのために海藻拾い❣

　私たちの身の回りの道具や物たちは、人が『要らない！』と決められた瞬間にあっと云う間に『廃棄物』になります。つい先ほどまで使っていた軍手も靴も汚れたら洗うのが面倒だから捨ててしまおうと発想する方も多いようです。

　環境問題に向き合う時、そんな考え方では恵まれ生かされる幸福を真に実感することができないため、とても損です。

　地球自然は、自然資本からのギフトであり、私たちは、其れをお借りしている身に過ぎません。“使わせていただいている”立場である限り、数多のものへの感謝の気持ちは、環境貢献活動の基本軸に必要不可欠な精神といえるでしょう。

　今日の活動は、海に漂い打ち上げられ海水浴シーズン前に焼却処分されてしまう海藻のお話です。

■海藻拾い■

　｢自然界にゴミという概念は、ありません。何故なら自然界は、エネルギーと物質の循環で成り立っており、浄化と分解を行うことができるため、廃棄物という概念をもつ必要がないからです。｣海藻拾いの前に代表理事の川下が力説します。

　年間約２億円かけて焼却処分される海藻は、ミネラルと栄養の塊であり、開発され疲弊した森を癒やす薬にもなり、個人宅や鉢植えの肥料にもなることを切々と訴えました。

　一人一人がそこに在るものを“ゴミ”ではなく、意味がある存在なんだと認識を変えていただくだけで世界が変わります。

　｢自然界に必要でない命などありません。そこに在るものを生（活）かすことが大切です。そうして、地球が求めた植生へ復元することができれば、気候変動対策や防災となり、最良の環境貢献活動になります。つまり、私たち人間も必要な存在なのです。｣

　ただ、海藻を拾うだけの活動ですが、学びは深く、同日に疲弊した森を癒やすために海藻を撒く作業を行うことで、海と森を通じて、生態系の壮大な循環を実感いただけます。

　本日の知る和塾へご来場くださった皆さま、ありがとうございました。

■植樹地での海藻撒き準備■

■海藻撒き■

♪てくてく植物観察コーナー♪